議会報告

令和5年第3回定例議会 決算特別委員会(総括説明・総括質疑)

[ 令和 5年  9月 決算特別委員会-10月03日-02号 ]

◆青空こうじ 委員 今年の夏は、新型コロナウイルス感染症の影響でこれまで中止されてきた町会・自治会や商店街などによるイベントや区主催の事業が復活し、また、来週の十月八日には、新代田地区のまちぐるみ運動会の開催が予定され、新代田まちづくりセンターが事務局となって、地域ぐるみ、家族ぐるみの運動会の準備が進められています。ようやくコロナ以前の町のにぎわいが戻ってきているような感じがします。大変うれしいと思います。
このように地域団体の活動を間近で支えているまちづくりセンターですが、そのほかにも、防災活動の支援や青少年の健全育成や証明書の交付、活動フロアの貸出しなど、その役割は多岐にわたっており、コロナ禍においては、身近な相談窓口としてコロナワクチンの接種予約サポートを行うなど、区民のニーズを的確に捉えて様々な取組を進めてきました。また、地域行政推進条例の制定や推進計画の策定により、まちづくりセンターが担うべき役割の多様さがより一層明確になってきました。
まちづくりセンターがこれまで取り組んできた実績などを踏まえると、課題であった認知度も確実に上がっているのではないかと思いますし、それと同時に、まちづくりセンターに対する区民の期待も着実に高まってきているという感じです。
さて、昨年度から、まちづくりセンター、あんしんすこやかセンター、社会福祉協議会、児童館の四者が連携して、新たな取組への着手が始まりました。そして、さらなる区民への幅広い相談体制の充実が進められています。まちづくりセンターは、それら四者の連携の要としてコーディネーターの役割を担っていくと伺っていますが、今お話ししたように、まちづくりセンターは区の第一線として重要な役割を担っています。多くの行政課題などの解決に向けて取り組んでいるまちづくりセンターの現状について、区はどのように評価、分析をしているのかお伺いします。
◎柳澤 北沢総合支所長 お話にございました新代田のまちづくりセンターでは、まちぐるみ運動会をはじめ、防災訓練や青少年事業、身近なまちづくり事業など、地区にお住まいの住民、事業者、団体が主体的に取り組む多岐にわたるイベント、事業への支援を行っているところでございます。
まちづくりセンターは、最も身近な区役所として様々な相談への対応や手続の支援などを行っておりますが、この間、ワクチン予約サポートやスマートフォン講座など時々のニーズに応じた対応を実施していたこともあり、まちづくりセンターの認知度も少しずつ高まってきているのではないかと考えてございます。また、町会・自治会の活動支援や様々な団体のイベント開催などへのサポート、防災活動の促進などを通じて、まちづくりセンターと各団体とは長年の信頼関係を築かせていただいてございます。地区内からのまちづくりセンターの役割や取組への期待に対しては一定程度応えてきているというふうに感じてございます。
課題でございますけれども、引き続き、身近な区役所であるまちづくりセンターの認知度を高めていくことが必要だと考えてございます。こうしたことから、北沢地域では、本年度末を目途に地区とまちづくりセンターを紹介する動画を配信することとしてございます。こうした各地区の情報発信を的確に行っていく必要があると考えてございます。
◆青空こうじ 委員 ありがとうございます。まちづくりセンターの本来の業務は、まさにまちづくりにあると思います。まちづくりは、いわゆる定型的な事務といった枠組みを取り払い、人と人とのつながりを進めていこう、こういった対等な関係があってこそ、進められると考えております。
従来のまちづくりセンターが特に持つ機能といいますと、事務事業については、DXの推進を踏まえ、まちづくりにより一層重点を置いていくものへと見直しや整理をするなどの時期に来ているのではないかと考えていますが、まちづくりセンターの将来像をどのように描いているのかお伺いします。
◎岩元 地域行政部長 地域行政推進条例では、まちづくりセンターは、区民生活を包括的に支援する地区の行政拠点として、多様な相談及び手続に対応する窓口を担うこととし、地区の実態に即した取組とまちづくりの支援を行うこととしております。また、条例では、まちづくりセンターの機能につきまして、行政サービス、広報広聴、まちづくりの支援、防災、地域包括の展開などの充実、強化を図ることとしております。
今後、DXの推進をはじめとした取組を進めることによりまして、区民に身近な区役所でありますまちづくりセンターの充実に向けて、次期地域行政推進計画の策定の中で検討してまいります。
◆青空こうじ 委員 ありがとうございます。町会・自治会など町の方々が主体となって行われている行事も動き出していますが、その運営主体である町会・自治会役員などの高齢化、後継者不足が顕著であり、町会・自治会の運営そのものにも支障を来すような状況が課題となっています。
解決に向けては、運営補助的な役割をまちづくりセンターが担うことも考えられますが、それだけでは、町会・自治会の継続的、安定的な運営につなげていくことは難しいと思われます。もう一歩踏み込んで地域行政に協力していただき、町会・自治会の負担軽減を図るなど、何らかの根本的な対策や支援策を講じる必要もあるのではないでしょうか。
区は、町会・自治会運営への支援に積極的に取り組む姿勢を明確化し、安定的な運営に向けた支援体制をつくるべきと思いますが、区の見解をお伺いします。
◎柳澤 北沢総合支所長 私も各地区の町会長会議ですとか行事に参加して、お話を伺いましたが、その中で町会役員の高齢化や若い方などの担い手不足というお話をいただいてございます。新代田地区を含め、北沢地域で実施した車座集会においても同様な意見をいただきました。各町会・自治会とも活動の担い手確保などに大変な御苦労がある中で、地区のまちづくりの発展、住民同士の支えあいのために取り組まれていると認識してございます。総合支所としても、こうした活動が持続できるよう支援していく必要がございます。
総合支所としては、区内外の町会・自治会の運営の好事例、また、アイデア、情報収集、そうしたものに努めまして情報共有を図りまして、地区情報連絡会などの団体や個人がつながる機会の充実を図るなど、地区に寄り添った伴走支援を強化していきたいと考えてございます。
◆青空こうじ 委員 以上で青空こうじの質問を終わります。