議会報告

令和5年第3回定例議会 決算特別委員会(補充質疑・採決)

[ 令和 5年  9月 決算特別委員会-10月17日-08号 ]

◆青空こうじ 委員 私からは、東急世田谷線の関係について伺います。
私は、八十歳の年齢を機にして、今年の八月から、免許は返納していませんが、車をやめて、自宅から区役所までの移動手段を、京王線と東急世田谷線の電車を利用して、世田谷線の世田谷駅で降りて、そこから区役所まで歩いています。そこで、本日は、世田谷線を利用して感じた視点から質問させていただきます。
東急世田谷線は、京王線から東急田園都市線までの南北を結ぶ延長約五キロで、全十駅あって、所要時間は約二十分程度となっています。また、途中、小田急線ともアクセスして、これまで世田谷区の南北交通の公共機関としての役割を担っています。
世田谷線は、私も、利用者の方も、沿線の方からも、今でも玉電と呼ぶ人もいて、親しまれていますが、私が調べたところ、玉電は一九〇七年に渋谷の駅~玉川間が玉川線として開通し、その後、世田谷線が一九二五年、大正十四年一月十八日、三軒茶屋~世田谷間で開業しています。同年の五月には、世田谷駅~下高井戸までを延伸して、世田谷線、現在の三軒茶屋の駅~下高井戸駅で運行となっていました。玉川線は、新玉川線の建設により十九六九年に姿を消し、現在は田園都市線となっています。世田谷線は昔と変わらず、運行速度もほかの鉄道に比べると低速なことから、のんびりと町の風情を感じつつ走るところによさを感じる方が多いと思います。
このような世田谷線ですが、乗車して私が感じることがありました。今年の夏は猛暑で連日のように暑さが厳しく、時折雨が降ることもありましたが、例年に比べて草の雑草の成長が早かったかもしれませんが、松原駅、山下駅、宮の坂、そして上町、次が世田谷ですが、どこの駅、そして線路沿いにもセイタカアワダチソウなど、雑草が茂っております。線路の脇だけではなく、線路のほうにも草だらけです。
東急電鉄の事業者が管理していることは承知していますが、草刈りなどの対応をして、そして、どれくらいの頻度で草刈りを実施しているのか、東急電鉄に確認とお願いをしてほしいのですが、いかがでしょうか。
◎青木 道路・交通計画部長 世田谷線内の草刈りの状況につきましては、鉄道事業者である東急電鉄に確認したところ、通常、五月から七月と九月から十一月の期間で年二回実施しております。
今年度は五月から六月の期間で一回目の草刈り作業が実施されておりますが、沿線のお客様からの御意見などを踏まえ、草の成長が例年に比べ異常に早かったことから、スポット的な草刈り作業を夏季の期間にも実施したと伺っております。
例年九月から十一月に実施している二回目の草刈りでございますが、今年は酷暑のため、熱中症など作業員の健康等を考慮し、十月から十二月に実施する予定と伺っております。
区といたしましては、東急電鉄に対し、草の繁茂状況を確認しつつ、世田谷線沿線の風情が損なわれないよう、効果的な草刈り作業の実施について働きかけを行ってまいります。
◆青空こうじ 委員 私は井の頭線もよく利用するのですが、井の頭線沿いといえば、梅雨どきには線路沿いにアジサイが咲き、そして秋にはヒガンバナを目にします。ところが、残念ながら、世田谷線では雑草が目立ち、あまりきれいな状態ではなく、今日も汚かったです。本当に線路脇のスペースなどに花を植えたりなど、電車の中から景色が明るくなるような工夫ができないのか、鉄道事業者である東急電鉄に働きかけをしてほしいと思うのですが、区の見解をお願いします。
◎釘宮 みどり33推進担当部長 東急世田谷線沿線では、東急電鉄による軌道敷内の緑化が行われており、山下駅~宮の坂駅間をはじめ、ところどころではありますが、アジサイの咲く風景を楽しむことができます。また、東急電鉄は地域の花づくりグループと共同で、線路脇の空きスペースに草花を植える「みど*リンク」という取組を行っており、区も花いっぱい協定により花苗などの提供を行うなど、協力を行っているところでございます。
さらに、下高井戸駅周辺では、区が地域と行う駅緑化活動に東急電鉄と京王電鉄が協力し、花の植付けや維持管理を行っているところでございます。
鉄道敷内の緑化については、線路脇の空間が限られており、植栽の維持管理や保安上の制約もあると聞いておりますが、区から改めて要望として伝えるとともに、引き続き緑化や花づくりによる支援や協力を通じ、東急電鉄とも連携を図り、沿線の魅力向上に努めてまいります。
◆青空こうじ 委員 それは、ある意味で昔のことじゃないですかね。今はそんなもの全く見えません。今日も乗ってきて、八月から乗っていて、松原の駅ですか、前のほうにペットボトルがいまだかつて同じところに落っこちています。やっぱりおかしいですよね。もうちょっと、電車料金を払っているんだから、やっぱり沿線をきれいにするというのは東急電鉄さんの役割だと思うんですが。
まして、宮の坂のところには世田谷区の清掃する事務所があるんですから、あの人たちがもっときれいにすればいいなと思うんですが、いかがでしょうかね。
次に行きます。世田谷駅を利用しているんですが、世田谷駅で下車しても、区役所までの案内板がないんですよね。駅にも柱に世田谷区役所と書いてあるんだけれども、薄くて分からない。もうちょっとここに、区役所に来るに関して交通手段、年寄りの、私たちが言うのもあれなんですが、年がいっている方はいっぱいいるんですから、まして世田谷駅からここまで近いんですから、なるべく坂を使わないで、脇道へ来るともっと早く来られるので、また、そういう点では、角々に掲示板とか案内図なんかを作ってほしいんですが、それはいかがなんでしょう。
◎佐藤 庁舎整備担当部長 本庁舎等整備におきましては、建物敷地内だけではなく、周辺各駅から本庁舎等までを円滑に誘導するための案内サイン計画についても課題として取り組んでおります。
現在設置されている東急世田谷線の世田谷駅や松陰神社前駅から区役所本庁舎を案内する各サインについては、平成二十八年度、税務署や世田谷図書館が入る合同庁舎の竣工時に、内容、設置位置等を含め再整備した経緯があります。これらのサインについては、来年四月の東西一期棟の供用開始や二期工事を控え、今後も本庁舎等整備工事の進捗に合わせ、掲示する地図等の変更や追加設置を行うことを予定しております。その際には、委員御指摘の点も含めて、ユニバーサルデザインの考え方に基づき適宜修正を行い、より見やすいものに適宜、情報発信となるよう努めてまいります。
◆青空こうじ 委員 ぜひ、ぜんそくとか花粉症の方がいるんですから、ブタクサだけは刈ってほしいと思います。
◆中里光夫 委員 ぜひこの分野で、世田谷はすごいなと言われるような取組を進めていただきたいと思います。
では次に、それに絡みまして、公共施設での創エネについて質問したいと思います。
この気候危機問題について、建物の省エネを推進するという提案は、この間、議会でお話をしてきました。今日は、このエネルギーをつくるというほうで一つ提案したいと思います。これまで区内で再生可能エネルギーと言えば、建物の屋根に太陽光パネルを設置することぐらいだったと思うのです。
これはソーラーシェアリングという考え方があります。地べたは従来の利用をしながら、その上に太陽光パネルを短冊状に隙間をつけて設置する。農地などで、農業を続けながら、売電収入も得られる方法だということで注目もされているやり方です。
これは農地に限らないのではないかと。区役所の駐車場の上にソーラーシェアリングで太陽光発電はできないかと。日陰もできて、駐車場も利用しやすくなるのではないかと、私は駐車場を使っていて思いました。
それから、駐車場に限らず、公共施設や公有地で、太陽光パネルを設置できるところがあるのではないかと非常に気になり出しています。
CO2排出実質ゼロを実現するためには、こうしたあらゆる可能性を追求しなければならないと思います。まずは公共施設の青空駐車場でソーラーシェアリングを行えないか、見解を伺います。
◆青空こうじ 委員 無所属は、令和四年度世田谷区一般会計歳入歳出決算認定外四件全てに賛成いたします。
なお、意見につきましては本会議場で申し上げます。