◆青空こうじ 委員 私からは、下北沢周辺のまちづくりについて伺います。
今年の五月八日以降、新型コロナウイルスの感染症による行動制限がなくなり、下北沢周辺はますますにぎわいを見せています。八月には、下北沢の夏の風物詩として地域の方々や町に来る多くの人が大好きな下北沢の盆踊り、そして、下北沢の阿波おどりが四年ぶりに開催されるなど、伝統ある行事も戻ってきました。下北沢盆踊りは、何と二日間で五万人もの方が来てくれました。
コロナ以前のように町がにぎわいを見せている姿は大変うれしいことです。今後は、下北沢駅前広場も整備され、ますます町が発展していくことを期待しています。下北沢駅前広場の整備の状況について、まず初めに伺います。
◎丸山 北沢総合支所拠点整備担当課長 委員お話しの下北沢駅前広場プロジェクトですが、ふるさと納税を活用した寄附募集を今年十二月まで行っており、頂いた寄附金につきましては、ケヤキ並木やベンチなど、駅前の環境づくりに活用させていただいております。
現在の寄附の状況ですが、十月九日現在で千四百八十四件のお申込みをいただいておりまして、金額は約六千四十五万円です。また、本プロジェクト独自のお礼の品の一つである寄附者のお名前を刻む名入れブロックにつきましては、千百九十一枚と、予定枚数千二百枚に対し残り僅かとなっており、大変御好評をいただいております。
駅前広場の整備につきましては、今月末より工事に着手し、今年度は駅前広場北側のケヤキやモミジなどの植栽、ベンチ、歩道ブロック整備工事などを予定しており、令和七年度の完成を目指し、着実に整備を進めてまいります。
◆青空こうじ 委員 今月からいよいよ駅前広場の整備工事が始まるようですが、この駅前広場の整備に当たり、ふるさと納税を活用する取組がある下北沢駅前広場プロジェクトが大変多くの方に賛同をいただいています。現在の寄附の状況と今年度の駅前広場の整備の内容についてもお伺いします。
◎丸山 北沢総合支所拠点整備担当課長 寄附の状況ですが、先ほど申し上げさせていただきましたが、十月九日現在で一千四百八十四件のお申込み、金額は約六千四十五万円です。本プロジェクト独自のお礼の品、名入れブロックがありますが、それが予定枚数千二百枚に対して千百九十一枚、残り僅かとなっており、大変御好評いただいておるところです。
駅前広場の整備につきましては、今月末より工事に着手しまして、令和七年度の完成を目指して着実に整備を進めてまいります。
◆青空こうじ 委員 今年度から少しずつ駅前広場の形が見えてくるようですね。楽しみにしたいと思いますが、誰にも親しまれる広場となるよう、しっかりと整備を進めてください。
下北沢駅前周辺における町の課題について伺います。
下北沢駅前を含め、小田急線上部利用施設に関しては、これまで多くのメディアにも取り上げてきて、連日、町は多くの人でにぎわっています。下北沢と同様に人気スポットになっています。町のあちこちで人が集まり過ぎていることはよく御存じだと思いますが、ごみの散乱や路上飲みなど、町に来る人の迷惑行為により地域への悪影響になっております。
例えば、お隣の渋谷区でも迷惑路上飲みなどがありまして、先月の九月一日からパトロール隊による迷惑飲み自粛要請活動を実施していると聞いています。特に、今年度の夏以降は下北沢駅前でも路上飲みが増え、ごみが散乱している状況をよく目にします。町にとっては大変困ったことだと思いますが、このような町の課題について、どのような対策があるのか、お伺いします。
◎一坪 北沢総合支所街づくり課長 委員お話しのとおり、下北沢駅周辺では平日、休日問わず多くの来街者であふれており、一部のマナーの悪い来街者による路上喫煙や路上飲み、ごみの散乱が増えてきています。下北沢駅周辺では、平成二十四年から地元町会や商店街と連携し、定期的にナイトパトロールを実施し、治安維持のための防犯活動や清掃活動を行っています。
また、区と警察、周辺の地域団体と連携し、夜間における啓発活動及び防犯パトロールとしてシモキタクリーン作戦パレードを年に二回実施しています。町の方々からも、現在整備中の駅前広場のごみの問題や治安の悪化を心配する声もいただいておりますので、区としましては、引き続き地域と連携しながら、町の美化、治安維持に取り組んでまいります。
◆青空こうじ 委員 また、清掃やパトロールなどをやっておるんですが、町の課題については地元商店街などと行政が連携し、清掃、パトロールを行っているようですが、今後、一層のにぎわいも考えられるので、引き続き対策をお願いしたいと思います。
また、清掃やパトロールなどの地域活動に参加される町会、商店街の方から、活動メンバーの高齢化や後継者の不足など、今後の活動をどのように継続していけばよいのか心配される声をよく聞きます。地域の魅力を維持していくためには、それを支える地域活動を持続可能なものとするのが非常に大切だと思います。私は長らく漫才師として活動していますが、漫才という芸能を持続可能なものとするために、私個人だけで活動していくには限界があります。
そこで、漫才協会という組織の中で漫才師の人材育成や芸能の普及を行っています。地域活動においても、地域の有志に頼っていてはなかなか難しい面もあると思います。地域活動を持続可能なものとするために何か取り組まなければいけないこともあると思うのですが、区の考えをお伺いします。
◎一坪 北沢総合支所街づくり課長 委員お話しのとおり、地域活動をされている方々から、将来的に活動が継続できなくなることを懸念する声を多くいただいております。こうした中、令和四年三月に町の課題に対して自ら解決に取り組む持続可能な組織を目指すため、下北沢駅周辺エリアマネジメント準備協議会が立ち上がりました。準備協議会は、地元商店街、町会に加え、地元企業、鉄道事業者、区で構成され、これまでエリアマネジメントに関する勉強会や意見交換会等を重ねてまいりました。
現在は、歩いて楽しい快適な町、下北を目指し、下北沢駅周辺の未来ビジョンの作成に取り組んでおります。今後は、駅前等の公共空間における社会実験などを行いながら組織化を目指していくと伺っており、区はこれらの地域主体の取組をしっかり支援してまいります。
◆青空こうじ 委員 地域活動のために、エリアマネジメントの組織化を目指して取り組んでいくようですが、地域と行政が連携して下北沢らしい、下北沢ならではの取組などを期待しております。
以上で質問を終わります。
◆津上仁志 委員 先日のDX・地域行政・公共施設整備等推進特別委員会で報告がありました世田谷区公共施設等総合管理計画一部改訂(第二期)(骨子)の中に、新たな維持管理手法の導入について、包括外部委託を学校以外の施設についても検討を進めるとありました。長期継続契約には向かないというふうな答弁でしたけれども、神戸市では、契約期間は三年間など複数年での契約がされています。また、区内優先業種登録事業者を対象にするなどの工夫で、地元をよく知る区内事業者に業務を担っていただき、台風や火災など緊急時には復旧などにも寄与できると考えます。ぜひ導入に向け、前向きな検討を進めていただきたいと思います。
次に、パークマネジメントの導入について伺います。
パークマネジメントとは、従来の行政主導での管理運営から公園利用者、NPO、企業などが利用者目線での整備、運営を行う取組です。これまで一般質問などで紹介してきました大阪市の大阪城公園、午前中も他会派からありましたけれども、私の地元であります堺市の大蓮公園、また、豊島区、南池袋公園、イケ・サンパークなどでの取組を紹介してきましたけれども、その後も導入する自治体が増え、板橋区などではガイドラインを作成して取り組んでいます。
二〇二〇年にリニューアルオープンした隅田公園では、公園内のオープンスペースを区の後援がないイベントでも実施できるようになりました。青空市場や屋外シアター、プロレスなど毎週、多種多様なイベントが開催をされています。隅田公園では、公共空間はみんなのものではなくて自分のものとの考えで、利用者がしたいことができる、そういった公園を目指したそうです。
それまでは、区の内規で区の後援というお墨つきがなければイベントの利用ができませんでしたが――世田谷区と一緒でした――これを取っ払って、公園のルールの見える化のために、まず禁止行為だけでなく、何ができて何ができないのか、占用料や、どのような許可が必要かなどを明記した利用ガイドを作成いたしました。さらに、職員自らがプレーヤーとなり、この広場にそよ風会議室という屋外会議室を設置して手続のフローを利用者目線でつくり上げ、各種相談事業もこの広場で実施をされていました。
そうした中で、利用者からライブや青空市場を開催したいとの声も寄せられるようになり、その声に応えて申請や活動支援などを行うようになりました。現在は指定管理者の選定中でありますけれども、職員自らがつくり上げたものが民間活用に生かされる、職員発の民間連携の取組ですばらしい取組だなというふうに感じました。世田谷区とは立地など、全く異なりますけれども、行政が利用者目線で取り組む姿勢は見習うべきであるというふうに思いました。
世田谷公園では、近隣商店街がイベント開催時に店舗出店をしておりますが、同様に店舗出店したくても、区の後援が必要であり、多くの方が利用できる状況ではありません。利用者の声を反映させた柔軟な公園運営ができるようなパークマネジメントを世田谷区でも導入すべきと考えますが、区の見解を伺います。
令和5年第3回定例議会 決算特別委員会(都市整備委員会所管質疑)
[ 令和 5年 9月 決算特別委員会-10月12日-06号 ]